カンボジアの記録(前編)

今年は1000kmを走ってないなというのと、Audax Cambodiaの代表であるSadaさんから直接メッセージをもらったというのもあって、カンボジアの1000kmへ遠征してきた。夏に北海道から帰ってくる際に自転車が破損したのでどうしようかとぐずぐずと悩んでいたが、10月半ばに「やっぱ行くわ」と連絡して(この一言でエントリーが済んだ)、航空券を押さえ、ビザを取得して準備は完了。TelegramのAudax Cambodiaのグループであれこれ発言しているとマレーシアのOoiさんが「自分がいつもプノンペンで定宿にしているホテルに泊まれ」と紹介してくれた。彼は2017年のイザベラヘブンの不老ふ死温泉で同部屋になった方である。そして1000kmには参加できないけど、同じタイミングでプノンペンにいるのでぜひ会おう、同じホテルに泊まれということであった。

10月29日に仕事を切り上げて成田へ。カンボジアへは直行便がないので、キャセイパシフィックで香港でのトランジット便である。香港、あまり縁がないが、10年以上前に南アフリカ出張に行った際に香港で乗り換えをした時以来だろうか。

翌30日の午前中にテチョ国際空港へ到着。テチョ国際空港は今年の9月に開港したばかりの新空港である。プノンペン市内の国際空港が手狭になったため、郊外へ新空港を建設し、国際空港機能を移転させたとのことであった。入国もスムーズで顔認証だけであっさり通過。空港からの移動については代表のSadaが迎えにきてくれるというので申し出に甘えることにした。

ホテルまで運んでもらい、ついでにジャージやブルベカード、ゼッケンプレートなどを受け取った。とりあえず自転車を組み立てて走りに出る。

プノンペンはカフェがたくさんあるそうで、ブラブラと走り回った後、テキトーなカフェに入った。

そして宿に戻って夕飯へ。宿から歩いて行ける範囲で見つけたカンボジア料理の店へ。現金しか使えず、ドルで払ったらお釣りはリエルで返ってきた。これがスタンダードらしい。

31日は一日空いているので自転車でプノンペン周辺をウロウロする予定である。その前にBakong Tourists AppをインストールしてQRコード決済の準備である。今回は自宅にあったドル紙幣を100ドル分ほど持ってきているだけである。カンボジアのリエルは持ってきていない。このアプリがあれば十分らしいのだ。

入金はRevolutのデビットカードで。近年、クレジットカードの為替手数料が値上げされているのでなかなかバカにならない感じになってきている。一回の決済だけで見ると大した額ではないが、積み重なるとそこそこの額になる。そこで、以前に登録だけして使っていなかったRevolutで外貨を調達した。同様にWiseも登録するだけして使ってないので、今後はこういったサービスを活用したい。

というか、為替の予測は難しいものであるが、今の円ユーロのトレンドを見ていると、PBP2027に向けて今の段階でRevolutでユーロを調達しておいてもいいのではという気もしている。

閑話休題。

よみがえるカンボジア通貨リエル デジタルで拓く小国の生きる道 – 日本経済新聞

Bakong Tourists Appは国内で使われている複数のQRコード決済に対応したアプリで、カンボジア中銀が開発したものだという。普及率はすごいもので、1000kmも走れば田舎にも行くわけだが、一度も現金を使う必要はなかった。カンボジア滞在の間でも現金を使ったのは上記のレストランと他にもう一回だけで、たった二回だけであった。あとはすべてBakongでのQRコード決済かRevolutのVISAタッチ決済であった。ただ、カンボジア国内は商品の値段をドル表記しているところと、リエル表記しているところ、両方併記しているところがあってなかなかややこしい。リエル表記しているところで「ドルで払いたい」といえば、1ドル=4000リエルで計算してドルで払えることもあった。その逆も然り。

決済準備をしたので、まずは自転車でトゥール・スレン虐殺犯罪博物館へ。クメール・ルージュの時代の政治犯の収容所だった場所である。日本語の音声ガイドを聞きながら二時間ほどかけて見学。音声ガイドも「ここからは凄惨な内容なので気分が悪くなった方は一度外へ出て休憩してください」と何度も言っていたが、目を背けたくなるような写真が展示されていて、とても気持ちは重かった。ちょっとこれはメンタルに来るなという展示物もあり、自分も外で休憩したりしつつ一通り見学した。

S21 (トゥール・スレン) – Wikipedia

そしてプノンペンの郊外にあるキリング・フィールドへ。これはトゥール・スレンの収容所に収監されていた方々が最後に送還された処刑場である。ここも音声ガイドがあったので借りたが、博物館以上にメンタルに来る内容で、見学順路沿いにあるベンチで休憩しつつの見学であった。

キリング・フィールド – Wikipedia

その後はプノンペン市街地を適当に走り回り、宿に戻った。結構暑かったので塩分チャージタブレッツ持ってくればよかったなと思って近くのコンビニへ行ったがそんなものはなかった。

宿から歩いて行ける範囲にあったイオンモールへ行って夕飯にした。日本と変わらないイオンモールであった。

スーパーのフロアに行くと品揃えもほぼ日本と同じ。塩分チャージタブレッツもあった。翌日以降の補給食もいくつか買っておいた。

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