ភ្នំពេញ-បាត់ដំបង-បន្ទាយមានជ័យ-សៀមរាប-កំពង់ចាម-ស្វាយរៀង-ព្រៃវែង-ភ្នំពេញ 1012គម · Ride with GPS
見ての通りド平坦である。ケツが死ぬであろう。Tonle Sapというのは湖であり、東南アジア最大らしい。
4時スタートなので2時半頃には起きて、買っておいた飯を食べ、ホテルをチェックアウト。スタートまでは10分もかからない程度の距離。まだ代表のSadaは来ていない。
Day 1: Phnom Penh – Sisophon 359km


スタートが近づくにつれわらわらと集まってくる自転車乗り。1000kmの参加者自体は20人もいないはずだが、カンボジアでの初の1000kmということもあり(Audax Cambodiaができたのが2023年)、大勢の方が見送りに来られていた。警察の方もいたがとても友好的で、話を通してあるんでしょうな。ラウンドアバウトの真ん中で自転車乗りが道路にはみ出してたむろしているが、警察の方も特に怒る様子はなし。ゆるい。

定刻の4時にスタート。プノンペンの街中を抜けて郊外へ。塩梅がまったくわからんが先頭集団がとにかく速い。SadaとかMTBだけどそんなペースで行くの?と戸惑った。35km〜40kmでPBPの最初みたいやな〜と思っていたら、しばらく集団の後ろについてきていたフランスの方(二ヶ月ほどカンボジアに滞在して600kmに参加したらしいが翌日帰国するので1000kmは不参加)が、「彼らは600km以上の経験がないから長距離を走るペースを知らんのだよ」と言っていた。彼は50kmぐらいのところで折り返してプノンペンへ戻っていった。ACPのCoppin会長やFaburelさんと知り合いらしい。またPBPで会いましょう。





自分は早々に集団から離脱したのと、途中でガソリンスタンド併設のコンビニで休憩していたので遅れてしまったが、メイン集団は約100km地点のPC1まで三時間かからずに到着したらしい。マジかよ。自分はそこから一時間ほど遅れて到着。もう後ろには一人しかいないとのこと。これがカンボジアブルベのペースなのだという。さすがに最後までこのペースで行くわけではないと思うけど。







PC1を出ても誰もおらず。パンクしたり、休憩したり、昼飯食ったりでもう誰も会わんかもなという状況で、一人でゆるりとPC2へ到着。ここも有人チェック。ようやく他の方にも遭遇した。

PC2を出ると昼飯を食ってたっぽい面々がいて、近くにまだ誰かいそうだと判明した。ダントツの最後尾ではなさそうだ。

前方に不穏な雲。

そして豪雨。これはちょっとやべえなというレベル(恐怖で心拍が上がるタイプの豪雨)なので思わず近くのカフェの軒下に避難。お店の方もそこらへんで座っててええぞという様子だったのでありがたく使わせてもらった。全然雨足が弱くならないので一時間ぐらい足止めを食らった。そんな中、代表のSadaが果敢に前進していったが、この雨の中走るのはこの国では通常営業なのだろうか。足止めを食らっている間に、今日はSisophonまでは行けるだろうと思い、適当に見繕っておいたSisophonの宿を予約しておいた。


雨が上がってようやく再開。少し走るともう路面は濡れていなかった。局所的な豪雨というやつなんでしょうな。これは翌日以降も遭遇することになる。適当なところで休憩を入れつつ進むが、本当にど平坦かつ景色の変化もないのでなかなか退屈ではある。大平原、たまに町、大平原、たまに町の繰り返し。

Battambangという街でPC3を通過。すぐそばにスターバックスがあったので入った。閉店準備をしていたが最後の客ということでOKしてもらい、ホットコーヒーとパンを二つ。
ここからはナイトライド。そしてひたすら平坦。Sisophonへ向かう。

22時に到着してセブンイレブンへ。夜食を買って昼間に予約したホテルへ向かう。しかしここでトラブル発生。地図の場所へ行ってもホテルらしきものが見当たらない。何度も行ったり来たりしたり、近くにいた地元民を捕まえてこのホテルはないかと聞いたり、近くの民家にお邪魔してこのホテルはないかと聞いても、誰もそんなホテルはないという。困った。このまま探していてもダメそうなので代表のSadaに電話すると、「Sisophonならここへいってみるといい」というアドバイスをくれた。他のカンボジア人の参加者が泊まっているらしい。ホテルの方に聞くとまだ一部屋空いているというので滑り込みで入れてもらった。ダメだったらその辺の軒先で野宿にするかと思い始めていたので助かった。

存在しないホテルのキャンセル処理をし、とはいえ当日キャンセルなのでキャンセル料がかかると表示されるので、Booking.comに「これは存在しないホテルである。詐欺である。キャンセル料を払うつもりはない」と苦情を入れておいた。DisputeがOpenしたが(たしかアリエクとかでもこの表現だと思うが紛争を開始したっていう仰々しい感じで好き)、相手方のホテルからの反応はなく、今のところキャンセル料は請求されていない。
Day 2: Sisophon – Chamkar Leu 674km

4時半にリスタート。まずはSisophonのPC4を通過したいが、ここはQRコードチェックである。TelegramでQRコードの周辺の写真が共有されていたが、全然見つからず。他の参加者もいろいろと投稿しているが、ボイスメッセージなのでまったくわからん。クメール語は書き言葉だと長くなるとかタイプが面倒だとかそんな理由ではなかろうか。このブルベの参加者だけではなく、プノンペンでもボイスメッセージでやり取りしているシーンをよく見かけた。
行ったり来たりしていたが、もう見つからんなと思い、Sadaとその息子さん(今回スタッフとして車で巡回している)に「PC4のQRコード見つけられんわ!でもここにはいたからよろしくな!」と写真だけ送って出発した。



と走っていると、後ろからSadaとSreyがやってきた。そして集団でピャーと行ってしまった。しばらく進んだ先の街でSadaが朝飯で止まっていたのでそこに混じって朝飯。米、肉、野菜、スープで日本人の口にはよく合う味付けである。補給としても最適。この後、自分はSiem ReapでAngkor Watに行きたいとSadaに言ったら、「コース通りじゃなくていいから最短ルートでこう行って、Siem ReapのPCへはこう行け」と教えてくれたのでありがたく従う。ブルベ原理主義者には怒られそうだが。




暑いので水分補給を随時入れつつシェムリアップ方面へ。




そしてAngkor Watへ。入場には公式アプリをダウンロードして37ドルのチケットを買えとか言われたので、前を通って何枚か写真撮りたいだけなのになと思って係員に交渉したらフリーで通してくれた。すまんの。ここは外国人観光客だらけで日本語も普通に聞こえてきた。


Angkor Watの後はジャンクなものが食いてえなとSiem Reapならマクドナルドとかないんかと地図を見てみたが、どうもなさそうであったので、通りすがりに見つけた露店で昼飯。

Siem ReapのPC5でフィリピンのGiovanniさんと遭遇。今回国外から参加しているのは我々二人である。QRコードはこういうのが貼ってあるだけで、ここからGoogleフォームにアクセスして通過のチェックをする。しかし、貼ってある場所の周辺の景色は事前に共有されていないし、ブルベカードに記載されている距離も1km刻み(小数点以下はない)かつ全然距離が一致していないし、そもそもキューシートも存在しないので一人で見つけるのは無理ではという感じ。


Siem ReapはAngkor Watを擁する観光都市なのでなかなか活気があった。


途中の町にて。お祭りだろうか。ノリノリであった。大渋滞だったが。

ガソリンスタンド併設のコンビニやカフェが補給地点となる。Sadaからは「特に外国からの参加者は露店の水や氷には気をつけろよ」と言われているので、なるべくちゃんとしたところで水を買う。


そろそろ日が暮れそうだったので軽く飯を食う。プノンペンスタイル!


PC6に向かう途中で突然のグラベル。この国は幹線道路を外れると未舗装になるんだな。

そしてPC6まで1kmもないというところで突然の豪雨。これまたかなわんと思って、近くの自動車修理工場の軒先に逃げ込んでしばらく休憩させてもらった。親切な一家で方で水をくれた。雨が止んで少し走ると路面はまったく濡れていなかった。やはり局所的な通り雨であった。突破してもよかったな。

PC6もQRコードチェックなのだが、例によってどこにあるかがわからない。たまたま巡回中の息子くんがすぐ隣のガソリンスタンドに滞在中で、「ここ!」って声をかけてくれたので発見できたが。
この町のリゾートホテルみたいなのを見繕っていたのだが、まだ全然寝る時間じゃないので先へ進むことにした。この先のChamkar LeuというPC7のある町でいくつかゲストハウスがあってたぶん泊まれるだろうとアドバイスをいただいたので、そこで宿を探すことにする。
この先は多少アップダウンがあるが、それでも標高100mにも行かない程度である。そしてなんとここまで600km以上走っているが、獲得標高は600mにも満たない程度。とにかく平坦なのだ。足を止めても進むような下りはないので、ペダルを回し続けないと進まないのはなかなかキツい。ようやく多少上りが出てくるので気分が変わるかなと言うところだが、全然斜度はないゆるゆるの上り(アウターで普通に行けるレベル)なので気分転換にもならず。そしてまたまた強い雨が降ってきたのでガソリンスタンドへ避難したり。
夜は道路に出てきている犬が多くて困った。そして途中で犬を一頭轢いた。道路の真ん中でぼーっとしていたので、目の前に見えた時に「わん!」て言ったら驚いてこっちに突っ込んできた。仕方なかった。「キャン!」と言う鳴き声と踏んだ感触はあったが、暗くてよくわからずであった。すまんかった。時々ファイティングポーズを取る犬がいたのでそういうときはダッシュで逃げる。

PC7の町に到着。ここもQRコードチェックなのだが当然見つけられるわけもなく、翌朝探すことにしてまずはゲストハウスを探す。一軒目はどこから入っていいのかよくわからなかったので、二軒目へチャレンジ。ゲートが閉まっていて何度も叩いて「エクスキューズミー!」と騒いでいても特に反応がなかったのでここもダメかと諦めかけたところで中の人が出てきた。一人なら入れてやるとのことだった。助かった。
Day 3: Chamkar Leu – Phnom Penh 1011km

お世話になりました。

PC7があるはずのところへ行くと他の参加者の方がいたのであっさり発見できた。助かった。これもまた一人だと分かりづらいよなぁ。



しばらく走って朝飯休憩。1.25USD。やはり麺より米である。

メコン川を渡る。

休憩を入れつつ東へ進み、ようやく南方面へ進行方向が変わる。ずっと南東方向へ走ってきていたので、まっすぐ南へ行くだけでだいぶ気分が変わる。そしてまた雨。

国道っぽいところから一本外れたところへ入ってあまり路面がいい感じではなくなったので、これ以上悪くならんでくれよと祈る気持ちで進む。



あまーいアイスコーヒーで休憩。電波の圏外でQRコード決済が使えんなと困っていたらようじょが彼女のスマホのテザリングを使わせてくれた。親切。
とかやっていると激しい通り雨。そして例によってPC8がまったく見つからない。ブルベカードに記載されている距離と余分に走った距離を考えてもどこかにあるはずなのだが、先行している参加者がTelegramのグループに投稿しているPC8の景色も出てこない。そしてグラベルにもなり、路面がボッコボコになり始めたのでこっちに意識が取られる。
で、追い討ちを描けるようにiPhoneがロック。雨が降って誤動作でもしたのだろうか、三時間は使えないとのこと。これはまいった。予備のスマホはあるけどpovoを差してあるだけで海外用の設定はしてないし、そもそもWi-Fiを掴まないと海外ローミングのトッピングの購入もできんしなぁ。ということで、PC8を見つけるのは諦めた。サイコンのログでこれで許してもらおう。
この先はまったく舗装されていない道が100km近く続きそうな雰囲気である。コース沿いの店で休憩しているDeepakさんを発見。プノンペン在住のインド人ということで英語も問題なく通じるしで、この方と一緒に行くことにする。二人ともリムブレーキなのでドロドロボコボコのグラベルに大苦戦。進むには進むけど、この先の距離を考えるとだいぶ時間がかかるな。ずっと舗装路の想定で日付が変わる前にはプノンペンに辿り着くなと思っていたのだが。


地面がどうなっているかわからんのでここは押し歩きで突破。こういう場所が何箇所かあった。Deepakさんはヒャッホーのノリで乗車したまま突破していた。


少し先行したDeepakさんが「RWGPSで指定されたルートを進むと道路が水没して道路がなくなっている」と引き返してきたので、迂回を検討せざるをえない。さらに我々のやり取りに入ってきた道端の民家の方が「この先へ行くのはやめた方がいい」と言うので、Deepakさんと相談してかなり遠回りになるけど引き返して国道へ戻ろうということに。





国道に出るまでもグラベルでなかなか大変であった。国道に合流するところで民家の方にお願いして水浴びをさせていただいた。日本人が珍しいのか、娘さんと腕を組んで写真を撮った。ついでにビールもくれた。感謝。


国道に戻ればそこそこ快調に進む。自分が飯で離脱したのでDeepakさんとはお別れ。閉店間際のところで余り物の肉をかき集めてもらった。

そしてPC10のSvay Riengに到着。当然のことながらQRコードを発見できない。この辺だろうという景色を取って、Sadaとその息子くんに「いまPC10!PC8、PC9、PC10は発見できんかったぞ!」とメッセージを送っておいた。
PC10を通過すると、あとは国道1号でプノンペンに戻るだけ。

Leuk Daekというところにあるツバサ橋。本ブルベの最大斜度はこの橋の登りだったのではという気もする。
Neak Loeung Bridge – Wikipedia

コーラ休憩。

淡々と残り距離を減らしていって、プノンペンの中心部に戻ってきた。


日付が変わった2時前にようやくフィニッシュ地点のWat Phnomに到着。RWGPSでは1010kmのコースだったが、走行距離は1046kmになっていた。ホテルが見つからなくて行ったり来たりしたのとか、PCが見つからずにウロウロしてたのとか、迂回とかでだいぶ余分に走ってしまった。先にゴールしていたChenさんと写真を取って解散。



日本人なのでこういうのがいいです。
ちなみに、Finishを含めるとチェックは11箇所。最初の3箇所は有人チェックで道路沿いに車が泊まっていたのですぐに分かったが、その後の8箇所で自分でちゃんとQRコードを見つけられたのは2箇所である。他はQRコードの場所を発見できなかった。帰ってから分かったことだが、Sadaから共有されたRide With GPSのルートがそもそもPC4やPC8の場所を通っていないというもので、こりゃぁあかんわと言う感じ。公式のRWGPSがPCを通っていないとか、どういった景色のところにPCがあるのかわからんとか、運営も改善する点がありそうなので、これは日本の知見を伝えた方がいいのではと思い、RWGPSやキューシートの例を共有しておいた。
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