2025 RM430 近畿1540km 旅烏の東日本紀行

追加エントリーに滑り込んで無事出走。

ゴール後の翌朝(5月6日)の飛行機を押さえたということもあり、あまり早くにゴールしても意味がないけれども、ギリギリゴールだと翌朝までに輪行準備するのがしんどいだろうなと思い、5月5日の夕方あたりの完走を目処に計画を立てた(クローズは5日22時)。

元々は、河内長野→豊田→高崎→白石→八戸→伊達→千歳の六日間の行程としていたのだが、フレッシュの際に西川さんのプランを聞くと、最終日は函館から千歳までとするプランで、そこから逆算すると四日目は盛岡まで、五日目は函館までとのこと。悩んだ結果、そちらに乗ることにした。で、河内長野→豊田→高崎→白石→盛岡→函館→千歳とした。長くても一日300km程度なので気が楽である。修正前のプランだと白石→八戸で360kmほどあったはず。

ドロップバッグも送った。白石と函館、あとはゴール後の千歳へ。四日目(白石→盛岡)に雨が降る予報だったので白石に雨対策グッズを送っていたが、これは失敗だった。白石へ向かう三日目(高崎→白石)から本格的な雨となり、雨具を迎えに雨の中を走るという悲しい結果になった。

4/30 河内長野→豊田

1日目は河内長野から豊田までの210km。スタートしてすぐの信号調整のためにウェーブを区切ってのスタートとなったが、自分は平野さんや松田さんと共に一番後ろでスタート。PC1までは一緒だったけど、そこから先はバラバラに。伊賀を通過した後あたりで北海道の堀川さんや田中さんに合流。PCもまだ人が多く、まきよさんや西川さんも合流して名古屋市内の信号峠を進む。ここら辺は地元民の南さんが先導してくれた。南さんは遠征先でよく会う方である。概ね予定通り、23時頃に豊田の東横インに到着。

5/1 豊田→高崎

2日目は豊田から高崎までの309km。予定通り5時に出発するべく出ていくと、田中さんや平野さんも同じタイミングで出てきた。さらに主担当のマリオさんも。ホテル近くのなか卯で朝飯を食ってPC3へ。RC名古屋の金井夫妻に出迎えていただいた。しばらくは上記の面々で走っていたけど、登りでバラバラになり、自分は田中さんとご一緒することになった。治部坂峠を越えて飯田に入り、天竜川沿いを追い風で快調に駆け抜け、諏訪へ。ここで台湾のスタンレーや米田夫妻と一緒になった。さらに和田峠(トンネル)を越えて佐久へ。田中さんは佐久に宿を取られていたのでここでお別れ。自分は軽井沢から碓氷峠を下って高崎へ。軽井沢に着いた頃に雨が降り出した。おやおやおや〜。碓氷峠は真っ白で緊張のダウンヒルであった。24時ちょうどに高崎に到着。24時閉店のセブンイレブンに駆け込んで買い物をさせてもらい、駅前のホテルニュー赤城へ。SR600上毛三山の際に前泊した宿である。かなり昭和感がある古いホテルだが、安いし自転車を持ち込ませていただけるので今回も利用することになった。

5/2 高崎→白石

3日目は高崎から白石までの305km。登りもほとんどなく平坦といってもいいプロフィール。ただ、雨が前倒しになる天気予報になっている。雨に降られることは覚悟せねばなるまい。5時前に宿を出て、松屋で朝食を食べてから走り出す。しばらくするとまきよさんに追いつき、その後何名かが合流。高崎から足利や佐野を抜けて宇都宮へ向かうのはAJたまがわではお馴染みなので土地勘がある。どんなアップダウンがあるのかも把握しているので自分が先頭でサクサク進む。10時半頃に宇都宮駅に到着したので、駅前の宇都宮餃子館へ向かったがなんと準備中。ここは早朝から営業しているはずなのだが、今は一時的に昼からの営業になっているとのこと。なんということだ。まきよさんに平謝りで宇都宮のPC6へ。そしてついに雨が降り出す。ウインドブレーカー兼レインジャケットは持っていたので、それを着る。他はノーガードで行くしかない。愛用しているdhbのレインディフェンスのレッグカバーとアームカバーは白石にあるのだ。迎えに行かねばならぬ。ここからはまきよさんと近畿のおりたさんと私の三人で北上する。途中、松田さんや北海道のウリくんと一緒になったが、我々が白河に入ってすぐのコンビニで休憩に入ったところでお別れ。夕方になり、これからの雨のナイトライドに備えて腹ごしらえをするのだ。そして雨が降る中をただひたすらに前進する。途中で一度も休憩を入れることなく宮城県へ突入し、23時頃に白石のパシフィックホテルに到着。同じ白石泊のまきよさんは別のホテルだったのでここでお別れ。おりたさんはさらに仙台まで進むというので見送った。

5/3 白石→盛岡

4日目は白石から盛岡までの237km。一気に距離が短くなる。今日は夜遅くまで走る必要はない。5時過ぎに宿を出て、近くのコンビニで軽く食べてから出発。雨は上がっているし、寒過ぎるということもなく、サイクリングには持ってこいの日になりそうであった。東北本線沿いを離れ、いくつかアップダウンをこなして仙台へ。しかし、仙台から先は風と悪路との戦いとなった。西からの風が強く、北上する際には真横から強風が吹きつけてくる。車道側へ押し出されそうになるので、たまに停止することもあった。国道4号は交通量が多い上に路面も悪く、自転車で走るにはかなり気を使う。加えて強風もあるので、安全策で歩道を通ることも多かった。まったく他の参加者には会わなかったが、平泉の手前で松田さんに追いついた。が、自分がフェンダー調整している間に松田さんが先行、そして平泉でなんかのイベントで通行規制がかかる寸前に通り抜けた松田さんに対し、自分の目の前で道路が封鎖された。松田さんの背中を見送りながら停止を余儀なくされる。痺れを切らした歩行者が突破したのに乗じて自分も通り抜けに成功。あとは盛岡まで淡々と走る。松田さんに再び追いつき、さらにおりたさんにも追いついた。19時前に盛岡に到着し、八戸まで進むお二方を見送って東横インへ。

5/4 盛岡→函館

5日目は盛岡から新青森までの226km。新青森から新幹線で北海道へ渡り、函館で宿に入る予定。走行距離としては一番短い。計画通り0時頃にチェックアウト。入れ違いでスタンレーが盛岡に到着。宿がないようなので自分がチェックアウトしてきた宿を教えた。使わせてもらえるかもしれんしの。で、コンビニでゴム手袋なんかを買って準備をする。すでに雨が降っていて深夜の雨ライドとなるが、国道4号を交通量の少ない時間帯に走ってしまいたいというのもあり、この時間帯の出発である。交通量が少ないのは正解であったが、この季節に東北で深夜に雨ライドをするのはなかなか大変。途中でコンビニ休憩を入れつつ八戸へ。そこでフィリップさんに会った。八戸から青森までの国道4号はイザベラなんかで通ったこともあり、とても酷いという印象しかない。今回も印象は変わらずであった。13時頃に青森のフェリーターミナルに到着し、PCでレシートだけゲットして新青森駅へ。13:59の新幹線を事前に予約してあったのでそれに乗り込む。フェリーをキャンセルしたフィリップさんも同じ新幹線で北海道へ渡った。在来線へ乗り換えて五稜郭駅で下車。もう少し先まで進むフィリップさんと別れ、自分はPC10に立ち寄った後で函館の宿、ビジネスホテルよしずみへ。16時には到着したのでかなり早い。本当は宿に行く前にラッキーピエロに行く予定だったのだが、混雑していて待ち時間が長そうだったので諦めた。

5/5 函館→千歳

6日目は函館から千歳までの271km。23時前には走行を再開できるようにしようと思い、22時には宿を出て、セイコーマートへ行き、この旅では初となるセコマ飯を堪能した。そして23時前には千歳へ向けて走り出した。が、やはり北海道の深夜は寒い。森町のコンビニでホッカイロを購入して、寒さで肩こり感が出てきた肩を温める。放っておくとシャーマーズネックみたいな症状になるしな。また、八雲町のセイコーマートが24時間営業であることは事前に把握済みであったので、そこでさらにセコマ飯。明け方少し眠気が来たのでバス停(帝国ホテル)でしばし横になる。誰とも会わないので喋り相手もおらず、一人で淡々と進むしかない。長万部以降の静狩峠などを越え、伊達のPC11には8時前に到着。残り110km程度なので昼過ぎには到着しそうである。途中で一回休憩を入れ、白老で馬産関連の写真を撮りつつ苫小牧へ。いよいよゴールである。と思っていたら急に後輪からシーラントが噴き出した。ここまでまったくのノートラブルで順調に来ていたのにここでかーと思ったが、幸いシーラントで塞がる程度の穴のようで急激に空気が抜けることもなさそうだったのでそのまま続行。こういうのはチューブレスの良い点である。14時前に千歳に到着。121時間56分の旅であった。ノースタッフなのでフィニッシュのコンビニには誰もいない。少しすると西本さんや松田さんが到着。お二方ともそのまま飛行機で帰宅するというので見送って、自分は千歳のルートインへ。ドロップバッグを受け取って飛行機輪行の準備をし、シャワーを浴びてもう一度フィニッシュのコンビニへ。フィリップさん御一行やひであさんがいた。後続の方々が到着するので出迎えることにする。チコリンさんやR札幌の野崎夫妻もいらして、みんなを待つ。最終走者となったまきよさんを迎えたところで自分はホテルへ戻った。

翌朝、朝食の時間と同時に会場へ入り、ささっと朝食を食べて空港へ向かう準備をする。AR四国の米田夫妻は少し後の便だそうだ。RMは全国から毎度お馴染みの面々が集まってくるが、こういう時にしか会わないけどどうせまた会うだろうし、という確信もあり、長々とした挨拶はなく、軽く「じゃぁまた!」でお別れである。どうせまた会うんですよ。

昼過ぎには自宅に戻った。コースプロフィールからすると思っていたよりしんどいブルベになったなという感想だが、天気が崩れたことと悪路によるところが大きいと思う。この時期はまだ東北や北海道の団体はナイトライドを含む開催をしていないのだ。本州民が季節感を弁えずに当地へ行ってナイトライドで寒さに苦しむのは自業自得かもしれない。そうは言ってもワンウェイで遠くまで行くブルベは旅感があって楽しいし、多くの人が参加できるのはGW開催になるだろう。一人旅ではなく、みんなで同じ目的地を目指して走るというのもブルベならではの一体感がある。楽しい一週間でした。またどこかのブルベで会いましょう。

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