バランスオブゲームがデビューしてからいつの間にか5年も経っていた。初めはダビスタの作者の薗部氏の持ち馬ということで注目していたが、いつの間にやら立派なG2将軍になってしまい、この5年間で「またバラゲーか!」と何回ツッコミを入れたことだろうか。
休み明けのG2で好走しながらも期待されたG1ではいつもあと一歩足らず、G2の勝利数だけが積み上がって6勝もしてしまった。G3も1勝してるし。「休み明けのG2だけど、まさかねぇ」と思うたびに勝ってしまう曲者だった。
2005年の安田記念でバラゲーが直線に向いて先頭に立ったときの歓声が忘れられない。「勝春だからなぁ」、「バラゲーだし」と言ってG1では期待してなくても、なんだかんだでみんなバラゲーとカッチーのコンビにG1勝たせてあげたかったんじゃないのかなぁ。
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バランスオブゲーム引退
三冠ならず
菊花賞はいつもの面々で淀観戦。
豊さんのアドマイヤメインが最初の1000m通過が59秒を切る気合の入った逃げを見せてくれたので、レースはかなり見応えのあるものとなった。好時計が続出していた当日の馬場もあるが、メイショウサムソンには厳しい展開になった。アドマイヤメインを自分で捕まえにいかなければならなかったし、馬場がよかったのでアドマイヤメインも急激に失速することもなかった。メイショウサムソンを徹底マークしていたドリームパスポートに差されてしまったのは仕方ないだろうが、アドマイヤメインを差せなかったのは結構大きいんじゃないかと思う。豊さんの好騎乗。ただ、メイショウサムソンとアドマイヤメインの間にもう一頭いればまた違った展開になっただろうけどねぇ。
ソングオブウインドは今回の勝利は漁夫の利。後方待機組の中から伸びてきた数少ない一頭だけに評価してもいいんだろうが、完全に武兄貴のおかげだと思う。福永氏なんかは幸四郎が勝利騎手インタビューで「兄貴ありがとう」と言うんじゃないかと期待してたらしいし。
ハイペースの我慢比べになったことで距離適性に疑問のあった馬たちは総じて撃沈。ということでいえば、ドリームパスポートはフジキセキよりも母父トニービンの影響が強いのかもしれない。
レースが終わってからS氏が発した「三冠馬が4着に負けた」というのは至言だと思う。
あと、バランスオブゲーム大先生が故障で引退ですって。悲しい。カワカミプリンセス恐るべし
カワカミプリンセスが秋華賞を勝ったので、今年の最優秀3歳牝馬は当確ですな。
4コーナーではカワカミプリンセスよりも後ろにいたアドマイヤキッスの方が手応えが良さそうな雰囲気だったのに、いざ直線に向いてみると、アドマイヤキッスは伸びず、カワカミプリンセスがアサヒライジングを差しきったところがゴール。改めて底力を見せ付けたカワカミプリンセスに対し、アドマイヤキッスはここ一番での勝負弱さを露呈してしまった感じ。G1になると途端に輝きを失うイメージ。これは今後もG1では厳しいかも。
アサヒライジングは今後も一線で活躍しそうだけど、牝馬三冠を全て残り1ハロンあたりで後続に捕まっていることを考えると、こういうレースを続けそうだよなぁという気もする。3戦とも上手く直線まではレースを運んでるので、もうワンパンチないとタイトルには手が届かないかも。
今年の年明けには3歳牝馬のレベルは低そうだと思ったけど、カワカミプリンセスはかなりの大物な予感。スイープトウショウと共にJCに向かってほしいぐらい。エリザベス女王杯狙いとのことなので、そこで世代間対決でもいいんだけど、エアメサイアがいないのが非常に残念。立ち読みしてたら
帰りに駅前のサンクスで立ち読みしてたんですが、何気なく隣に目をやるとF草氏がいて互いにビックリ。てなわけで、心月院の人々よ、飲みに行こうぜ!となったんですが、さすがに月曜日の9時半では誰も捕まらず、今日は断念。
今年も残り12週間
毎日王冠と京都大賞典を見てなかったんですが、JRAのサイトでやっと見た。ていうか、JRAのサイトがリニューアルしてる。企業のサイトとしてはかなり力を入れてるほうではないだろうか。以前のサイトはほんとに競馬をやる人向けの情報しかなかったように思うけど、今回のリニューアルで初心者にも優しくなった感じ。
まず、毎日王冠。デビュー戦で緊張のあまり、お腹が痛くなってパドックに座り込んでしまった過去を持つダイワメジャーが1着、去年の今頃は毎度毎度レース途中で走るのを止めて、やる気なしっぷりを存分に発揮していたダンスインザムードが2着。隔世の感。
京都大賞典はスイープトウショウが内から抜け出して優勝。エリザベス女王杯よりもジャパンカップを目指してほしいところ。今回は超スローというのもあったけど、末脚勝負だけならディープインパクトと互角の勝負するんじゃないですか、この女は。
ディープは年内で引退。おつかれ。天皇賞にガチで出るとか言い出したら、鬼の居ぬ間にと思ってた他陣営の目論見が木っ端微塵に。宝塚記念の悲劇再来。凱旋門賞回顧
ディープインパクトは3着。惜しかった。実に残念だった。
いつになくスタートがよく、道中は先頭に躍り出ようかというぐらいのポジションになったのが結局はディープらしさを殺してしまったのかなと思う。正攻法なんてどこ吹く風の競馬をしてきた馬が、なんともお行儀のいい走りをしてしまった。あれがスタートでいつものように後手を踏んでれば、また一つ違った競馬にもなっていたかもしれない。
Rail Linkがディープの後ろから追い出したにかかったとき、解説の岡部さんがディープに向かって「まだまだ!」と連呼していたのがすごく印象に残ったが、あそこでポンと後ろを突き放すことができなかったのが欧州勢の底力でもあるのかなと思う。
欧州と日本では求められる資質が異なるけれど、凱旋門賞が競馬界で最高峰のレースといわれている以上はやっぱり日本馬が勝つところを見てみたいし、今回の敗戦を糧にまた一から頑張っていかねばならんのだなぁ。
少なくとも、天気や頭数に恵まれてかなりのチャンスだと思った今回の凱旋門賞でディープが勝てなかったというよりも、この敗戦でディープの強さに否定される点は一点もないと思うし、勝負は水物だということを考えれば、挑戦を続ければいつか勝てるのではという期待を持たせる凱旋門賞であったと思う。