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有馬記念

枠順抽選会の悲喜交々と翌日のドウデュースの取り消しで出走前から話題に事欠かない今年の有馬記念。ドウデュースがいなくなったことで予想のやり直しをしている人がたくさんいるんではなかろうか。混戦模様で逃げ馬不在、ドウデュースに代わって中心視される馬もいなくて難しい。アーバンシック、ダノンデサイル、ベラジオオペラが上位人気になっているが、やっぱりちょっと物足りないと思う。

展開は逃げ馬不在でどうなることかと思っていたが、大外枠を引いて散々カワダにイジられたシャフリヤール陣営が逃げ宣言。これまで逃げたことのないダービー馬が能力と操縦性の高さとクリスチャンの腕に託して勝負をかけるらしい(本当に逃げるのだろうか)。続くのがベラジオオペラやスタニングローズだろうか。スターズオンアースやダノンデサイルが続いて、ディープボンドやプログノーシスあたりがその後ろを取れそう。ローシャムパーク、アーバンシック、ジャスティンパレスあたりが中団後方で、ブローザホーンやレがレイラなど残った馬が後方からの勝負にかけるという展開になりそう。シャフリヤールがどの程度のペースで逃げるのかはわからないけど、あまり厳しい流れにはならないと思うし、そういう有馬記念は早めから動く馬が出てきてロングスパート合戦になりやすい。

中団からロングスパートで前に進出していける脚がありそうなのがプログノーシス。金鯱賞は中盤から徐々に押し上げて直線を向いたところでスッと馬群から抜け出してドゥレッツァを相手に快勝。4歳牡馬世代の実力に疑問符が付き纏った一年だったと思うが、この秋の4歳牡馬陣のそこそこの好走で、金鯱賞の相手が弱かったというわけでもないと言える。札幌記念は前を捕まえ切れずに取りこぼしたが、シャフリヤールには先着した。G1勝ち馬が多数いる中で実績は劣るけど、能力は十分に勝負になるレベルのはず。

逆に3歳世代はやや不安。世代の中に一頭はいる物差し馬って今年はコスモキュランダあたりだと思っているんだけど、そのコスモキュランダは中日新聞杯ではいいところなく敗退。日本ダービーの掲示板組はなかなかの実力馬揃いだと思うけど、菊花賞の掲示板組はダービー11着のアーバンシック、条件戦から勝ち上がったヘデントールにアドマイヤテラ、ダービー15着のショウナンラプンタ、ダービー17着のビザンチンドリームとかなり不安が残る。アーバンシックが1番人気なのは鞍上人気込みでも過剰人気だと思う。3歳勢では前で展開できそうなダノンデサイルを上位に取りたい。

今日は直線が強い向かい風になりそうということもあり、逃げはもちろん厳しいと思うが、大外一気というのも脚が鈍りそうで期待しにくい。また、軽量級のブローザホーンなんかも厳しいのではないかと思う。

G1初勝利の騎手が多かった2024年、三浦騎手の悲願成就でどうか。

◎プログノーシス

◯ダノンデサイル

▲スタニングローズ

△アーバンシック

△シャフリヤール