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Super Randonnée “S.K.Y.LINE” 富士箱根伊豆国立公園

10月5-7日で走ってきた。新横浜6:48の新幹線に乗れば7:21には三島に着く。そして新幹線改札を出てすぐのところがスタート地点。コンビニもある。とても便利。8時にはスタートできてしまう。

天気予報は5日の午前中だけ雨が降りそうという予報だったが、結局三日とも雨が降った。これは想定外。

8時にスタートして天城越えをして南伊豆へ。天城まではシューズは濡れているが水没しているというほどではないという程度の雨だったけど、天城トンネルに着く頃にはザーザー降りでずぶ濡れ。で、河津、下田と雨は落ち着いた。石廊崎から西伊豆へ回って西伊豆スカイラインへ。雨で思ったほどペースが上がっていなくて、当初は西伊豆スカイラインは明るい内に通過できるかもと考えていたけど、仁科峠に着いた時点で日没寸前。そしてガスっていて視界は真っ白。どうもまた雨のようだ。さらに悪いことに雷がピカピカ光っていて、こんな高度が高い吹きっさらしの場所を一人で走っていて雷に撃たれたりしないだろうかと不安になった。視界も5mぐらいしかないので、西伊豆スカイラインのアップダウンもノロノロ運転。途中、一台の車とすれ違ったが、しばらくするとUターンして戻ってきた。「下まで乗せて行こうか?」と。まぁ状況だけ見るとほぼ遭難してるようなもんだしな。丁重にお断りした。十国峠は横殴りの雨。一体何をやっているんだという気持ちになる。湯河原のすき家で飯を食って、小田原に着いたのが日付が変わる頃。なかなかしんどい一日目であった。

二日目は6時にホテルを出て、近くのコンビニで補給してからスタート。足柄峠、明神・三国峠とパンチのある峠が続くが、足柄峠を登っている途中で雨が降り出し、明神・三国峠は本降りに。明神のとても斜度がきついところでダンシングしようとしたら後輪がスカッと空回りしたので諦めて押し歩き。三国峠から少し下った展望スポットはもちろん真っ白である。山中湖のコンビニで休憩して、二連続の林道へアタック。ただ、この二本の林道は斜度が大したことないのでそんなに大変ではなかった。SR600みがあってとてもよい林道だと思う。若彦から下って伊奈ヶ湖へアタック。こちらはとてもきつい。ちょうど日没の頃にエコパ伊奈ヶ湖へ到着。折り返して下る頃には真っ暗であり、本来眼前に広がるであろう富士山はまったく見えず。19時過ぎに下部温泉に到着し、手持ちの補給食を食べてから本栖みちへ。21時前に登り切って22時前に鳴沢の道の駅へ。自販機でエネルギー補給をしてサクッと下る。この日は23:20に凱旋門賞の発走があるので、それまでに富士宮に下り切って中継を見ようという目的で気持ちよくダウンヒルをキメた。23:10頃には富士宮に到着したので無事に中継に間に合った。その場でホテルを探して予約して駅前のホテルで一泊。

最終日は6時に出発。富士山スカイラインにアタックする前にすき家で腹ごしらえをして、コンビニで補給食も買い込んでおく。クライムプロが35kmの登りとか表示するので本当にメンタルに来るが、そうは言ってもこのコースでこれまでに登ってきたほどの斜度ではないので、脚的にはそんな大変でもなかった。このコースの核心は西伊豆から伊奈ヶ湖にかけての連続する激坂であり、富士山スカイラインは消化試合みたいなものである(終わった脚で挑む消化試合ではあるが)。五号目から下り、御殿場で休憩をしてから最後のステージである箱根へ。乙女峠を登っているときにポツポツ来て、須永君碑で写真を撮っているとまたざーっと雨が。やれやれである。大観山も当然のごとく景色は真っ白。結局、一枚も富士山の写真がないままフィニッシュとなった。主担当様からは「富士山の写真がないのでゼロ点!」との評価をいただいてしまった。

コースプロフィールを見ると富士山スカイラインの部分が目立つが、このコースの難所は西伊豆から伊奈ヶ湖までである。どの坂も馴染みがあるけど、こいつらを続けて走るとなかなか脚に来るのである。一つ一つの坂がていねいにていねいに脚を削ってくる感じ。そこと比べると本栖みちや富士山スカイラインはとてもマイルド。

帰りも新幹線に乗ればあっという間に帰宅できるので、走りに行きやすいコースである。まぁまたいつか。

20240916

金曜夜に木崎湖シリーズの見送りに行き、その流れで木崎湖へ行くことになった。スタートを送り出してから車で信州健康ランドへ。信州健康ランドは2016年の白馬・木崎湖600で訪れて以来。あの時は雨が降ってきたのでどうしようもなくなってビールを飲んでしまってDNFしたのだった。土曜日は木崎湖へ。木崎湖は2017年の白馬・木崎湖300以来。この時期はどうしても忙しいので2018年は欠席した。7年ぶりの木崎湖BBQに参加してバンガロー泊。さすがに三連休を三日とも遊ぶわけにはいかないので日曜午後に松本駅まで送り届けていただき、電車で帰ってきた。ここのところ仕事以外のことをしてなかったのでいい気分転換になりました。

20240908

今週末はAJ20周年企画の準備で土日とも代々木のオリンピックセンターへ。

昨日はAJを立ち上げたレジェンドの方々へのインタビュー撮影。日本におけるBRMの黎明期の話を聞いたり、AJ立ち上げ時の苦労話などを聞いた。あと、過去のBRMメダルやAJとして表彰された際のトロフィーを持参していただいたのでめちゃくちゃ興味深かった。2002年のブルベのメダルなんて初めて見た。さらに1891年のPBPが開催された当時のLe Petit Journal紙の実物の紙面が出てきたのが一番の驚き。レジェンドのお宅にはお宝が眠っていそう。

1891 photos…

これの実物ね。まさか日本に存在しているとは。

で、今日もインタビュー撮影の後、来年の企画についての打ち合わせ。いろいろハードルはあるが無事にいくことを願う。その後はAJの運営の会議。オンラインであーだこーだ言い合ってただけだとなかなか話は進まなかったけど、対面でホワイトボードに書き出して整理すれば三時間ほどで話はまとまった。たまにはこういう機会も必要である。遠路はるばる東京まで来てくださった会長様や20周年企画担当様には大感謝である。

それにしても東京は暑い。北参道や代々木公園からオリセンまで歩くだけで汗だくになる。川崎が涼しく感じる。

2024 BRM815 北海道1000km 襟裳岬

2024_815襟裳岬1000 of ajhokk_3rd

15日の2時スタートで、帯広と名寄に宿を取って二泊三日で走ってきた。もともとは某ちぇりーさんも走る予定だったけど、諸事情でDNSとなったので、一人でサクサクと走って17日の17時半過ぎにフィニッシュ。雨が降ったり止んだりで安定しない天候だったけど、その前に岡山1300でアホみたいな豪雨の中を走っていたので雨は全然気にならず。特に初日は北海道にしては暑かったので、お湿りがあってちょうどよかったぐらい。スタートから襟裳岬まではいい感じの追い風で、これもまたラッキーだった。

襟裳岬は白かった。

襟裳岬で台湾のスタンレーやフィリピンのメラさん(1時間後のスタートのはずなのだがあっという間に追いつかれた)と昼飯を食べ、その後は帯広へ急いだ。帯広駅前は祭りで混雑していたけど、インデアンのカレーにも間に合った。

ルートインで一泊して二日目は2時にスタート。なぜかというと天北峠を明るいうちに越えたいため。散々熊が出ると注意喚起があったし、いしまっちと飲みにいった際も「あそこはやばい」との評価だったので(いしまっちは西興部に宿を取って明るくなってから天北峠越えのプランだしい)、夜一人でっていうのは避けたい。3時だとギリギリになりそうだし、4時だと多分間に合わないと思い、2時にしたけど結果的にはこれは正解であった。

二日目は本別でスタンレーと一緒になったのでずっと一緒に走った。北見でスタンレーのメカトラがあって自転車屋に寄ったので少し時間を取ったけど、概ね快調だった。ずっとスタンレーが後ろについてくるという形だったけど、一人になってサボったりするよりはずっと前を引く形の方が断然よい。このまま二人でいけば天北峠も問題なしやなと思っていると、計呂地あたりで「今日は紋別に宿を取っている」とか言い出すので、残念ながら紋別でお別れ。この時点で16時。誰か前にいるかな、もしくは一人でもいいから明るい内に天北峠を越えたいなと思って進むと、興部から西興部に向かう途中でのんびり走っている二人組をキャッチ。助かった。「天北峠を明るいうちに越えましょう!」と言って前に出たら二人ともついてきたので、三人組の結成に成功し、無事に三人で天北峠を越えることができた。18時半でまだギリギリ明るかった。

この二人とは名寄のセコマでお別れ。セコマにいた愛知の南さんという方(岡山1300でも一緒だった)と近くのビッグボーイ系列のお店に入って二人で夕食。で、近くのバードインという宿へ。

三日目は4時スタート。もう一度セコマに寄り、たしかすき家があったよなと思ってすき家に行くと24時間営業ではなかったのでもう一度セコマへ。

三日目は二人ほど前後する方がいたけど、コンビニ休憩で入れ替わりになる感じでずっと一人。

美瑛らへん。

奈井江に出てからの最後の50kmほどは向かい風で虚無になったけど、無事にゴール。ゴール受付でだべっていて、フィリピンのメラさん達のゴールまでは待とうと思っていたけど、日付が変わっても帰ってこなかったのでさすがに待ち切れなくて0時半頃に退出。

スタート前に外国人ライダー歓迎会も含めて楽しいブルベだった。もう北海道に帰りたい。

20240825

今日は北海道1000kmに参加されてたMelaさん御一行が東京にいるというので、夕方銀座に出向いて食事をした。Melaさんはフィリピン代表かつLRM副会長なので、フィリピンでのブルベ運営の大変さを聞いたり、LRMに関する話を聞いたりした。あと、自分が10月に参加するフィリピン1300のロジ担当、運営担当の方もいたのでよろしくと言っておいた。

2024 RM710 岡山1300km 三海

岡山1200の後、リザルト処理関連で澤田さんとメールのやり取りをしている中で岡山1300の話題になり、いろいろ考えた結果参加することにした。締め切り直前にエントリー。7月のブルベなんて暑さで苦しむに決まっているし、しかも今年は一週前にどえらい酷暑でこれはもうあかんのではと思っていたのだが、天気予報によると開催期間中は雨でしかも気温が上がらんらしい。酷暑より雨の方が走りやすいやろと思い、フルフェンダーを装備して岡山へ。この季節なので防寒もいらないし、最近買ったモンベルのサイクルレインジャケットとシャワーキャップを雨具として持ち、ウェアは真夏装備とした。どうせ濡れるのでテムレスとかシューズカバー、レインパンツみたいなのは持たない。レインウェアを着たって汗でぐちょぐちょになるのだ。

今回はざっくり

  • 早島〜須崎 430km 22:00-22:00
  • 須崎〜尾道 270km 4:00-22:00
  • 尾道〜米子 295km 4:00-22:00
  • 米子〜早島 315km 4:00-22:00

という大雑把な計画。毎日4時間〜4時間半ぐらいは寝るようにしたい。二日目以降は18時間を目処、須崎〜尾道の四国カルストは時間かかりそうなので270kmで18時間の見積もり。

10日は16時まで自宅で仕事をした後、新幹線で岡山へ。岡山駅の時点で雨が降っていたので早島まで輪行にした。岡山駅からはトニーさんやっきいさんも同じ電車だった。

Day 1: 10日-11日

ブリーフィングを終えて外に出たらすでに豪雨になっていた。とりあえずレインウェアを着ておく。が、すぐに水没して意味のないものになってしまった。台風でもここまで集中的に降ることはないんじゃない?っていう雨の強さで道路も水たまりだらけ。AJ岡山でSR600の事務作業を担当しているという方(もえうどんさんというらしい)と話をしながら鞆町へ向かった。ここに来るのは今年三回目である。関東の民なのに。

雨が止む気配もないし、雨雲レーダーを見たってこりゃあかんなしゃあないなって感じなのでさっさと切り上げてしまなみ海道へ向かう。ここも先ほどのもえうどんさんと一緒。渡船の営業時間外なので尾道大橋で向島へ渡る。因島大橋は上に道路が通っているので屋根がある構造だが、雨漏りみたいな状況で酷かった。生口島のローソンで一旦休憩を入れ、さらに南下。大島でもえうどんさんがパンク。ちょうどいいところにコンビニがあったし先に行ってくださいというのでここでお別れ。

伊予西条のファミマへ。UFOライン前の最後のお店、かつしばらくコンビニがないので、ここでちゃんと食べて、ポケットにおにぎりやパンを突っ込んでおく。ここから一日目の最高地点までは寒風山トンネル、UFOラインと40km以上登る。時間かかりそうやの。4時間ぐらいだろうか。

登っている時は雨が降っていたが雨雲の上に出たのか、UFOラインはそこそこいい見晴らしであった。下りはツルンといってしまいそうなコケが生えたところが多くて慎重に下った。長い下りは眠くなるな。

いの町で久々のコンビニ休憩をした後、高知方面へ。

高知競馬場!かつての経営難はどこへやら、最近は所属馬も全国交流で成績がよい。隔世の感がある。

香南で折り返して須崎へ。雨は止まないし海岸沿いの単調な直線は眠くなるし、さらに車が飛ばしてるので怖い。

21:30頃に須崎に到着し、ホテルの最寄りのファミマで食糧を調達してホテルへ。予定していたよりちょっと早かった。

Day 2: 12日

3時過ぎに起きて準備をし、ファミマで朝飯を食べて、4時過ぎに出発。尾道まで行く予定なので、カルストと獅子越峠を午前中にやっつければ午後は平坦としまなみをこなすだけ。

出発してしばらくするともえうどんさんと再会。ホテルなし戦法らしい。カルストの登りの途中までを一緒に走り、補給するので先に行ってくれとおっしゃるので先に進む。

ワァ……真っ白……

獅子越峠へのアプローチは荒れた林道だった。

内子、砥部を通過して松山へ。大昔に大洲の住民だったことがあるのでこの辺の地名には馴染みがある。

しまなみをまだ残照があるうちになんとかクリア。20:30頃に尾道渡船の手前の台湾料理屋に入って夕食。

渡船で渡ってすぐのところのホテルにチェックイン。2021年の岡山1200でもお世話になったホテルだ。予定より1時間ほど早いので出発を1時間早めて3時出発にする。

Day3: 13日

尾道からは岡山1200で通ったルートの逆走(一部違うようだが)。景色も見覚えがあるのでアウェー感なし。上下のセブンイレブンで休憩し、庄原東城のローソンへ。

東城からさらにおろちループに向かって登っていくが、全体的に斜度が緩めなのであまり登っているという感覚はなし。北から南へ向かう方が大変じゃなかろうか。

備後落合駅。鉄道ファンの聖地なのだという。

おろちループ。この後はながーい下りで一気に時間を稼ぐ。この日は晴れて暑かった。

出雲大社で写真を撮ってコンビニへ。さてここからが大変だった。出雲から宍道湖沿いに東へ進むわけだが、ずっと向かい風でなかなか進まない。グダグダになって江島のファミマで休憩し、なんとか美保神社へ。少し戻って境港駅の写真を撮り、宿のある米子へ。

19:30頃に米子に到着。コースを外れて米子駅前のホテルに向かう途中にあった吉野家で夕飯を食べ、駅前のユニバーサルホテルへ。20時に到着したので予定より2時間早い。なので出発を2時間早めて2時にする。

Day 4: 14日

まずはコース復帰してすき家で腹ごしらえ。米子から鳥取県を横断して岩美町へ向かう。雨がポツポツ来ているが、もう雨とか雨具とかどうでもいいのでとりあえずノーガードで進む。湯梨浜のコンビニで休憩し、ブラックコーヒーをぐいっと一発決める。

岩美町に到着すると進路を南に変え、岡山方面へ向かう。登りがいくつかあるが四国に比べたらかわいいもの。

右手峠。うてとうげと読むらしい。

美作市街へ向かって下る。そろそろ腹も減ってきていて、そういえばローソンでポプ弁でも食うかという気持ちで頭がいっぱいになりローソンローソンと考えながら走っていると美作湯郷のPCを完全に認識違いするミスで行ったり来たり。PCはローソンだと思っていたけど、正しくはセブンイレブンだった。迷子になってローソン目指して引き返したりしていたのはなんだったんだ。PCで飯を食べていると別の参加者の方がやってきた。別の参加者に会ったのはカルスト以来。が、店からなかなか出てこないうちに自分が先に出発したので特に会話もなく。

あとは平坦なので調子良く飛ばしていたら和気町で車が抜いて行く時に水たまりに追いやられたところで後輪がパンク。近くに屋根のある場所があったのでそこまで移動して修理をした。やれやれ。

19:30過ぎに早島に到着。美作で一緒になった方もちょうどゴールしたところであった。元々は郵送受付だったが澤田さんが来てくださったので、その場でブルベカードを記入して渡しておいた。そのあと澤田さん野望を語るトークが始まり、解放されたのは21:15頃であった。1時間ぐらい立ち話に付き合った。今回最大の峠だったかもしれない。

近くの大阪王将で夕飯を食べて岡山に行った時の定宿になっているベッセルホテル倉敷へ。

15日

ベッセルホテルはとてもいい。毎回泊まっている。お気に入り。朝飯を食べてもう一度フィニッシュのコンビニへ。後続の皆さんを出迎えてから帰宅しましょう。

と、コンビニまで行く途中に前輪がパンクした。やれやれ。

おーのさん達を含むみなさんを出迎えて全員の所在が判明したところで終了。早島から輪行で帰宅した。

岡山1300、RWGPS上だと獲得標高がえらい数字に見えてしまうけど、1300kmで13000m以下なので常識的な範囲内だと思う。UFOライン(1700m)と四国カルスト(1400m)が標高の高いところまで行くのでやや難易度アップであるが、配置的にどちらも普通に走れば日中の通過になる。また、四国をクリアして中国地方に戻れば最高地点のおろちループの700m程度なんて平坦みたいなものに感じる(尾道から小さなアップダウンを繋いでおろちループへ至るので一つ一つの登りは大したことないし斜度もない)。いずれにせよ、延々ときついアップダウンが続くというより、一日のうちのある部分に登りが詰まっていて残りは平坦みたいなプロフィールで走りやすい設計ではある。夜スタートでちょっと難易度が上がるけど、これはまぁ仕方ないかな。

Super Randonnée 上毛三山

SR600JS(上毛三山)-overview – AJ群馬 Audax Randonneurs Gunma

6月は日が長いのでSR600にはとてもよい。

金曜日の4時発。スタート時は雨が降っていなかったけど、伊香保温泉への登りでポツポツ。榛名山を登っているときに本降りになってきた。今の季節は寒くもないし多少濡れても問題ないけど、レインウェアなしでは辛い雨だったので諦めた。

上毛三山は前半の山場が景色の見所だと思うが、残念ながら一日目はただ真っ白な霧の中を走っていただけだった。さらに下仁田あたりからパワーメーターが普通に走っていても500wから700wあたりを示すようになったので、水没したかと思って何度も停車して軒先をお借りして拭き拭きしたりするものの全く改善せず。岡山1200のときも雨で異常値が出るようになったけど、雨の度にこれではなぁ。こんだけパワーが出るならTDFを優勝できるのではないか。あと、標高の値もおかしくなっていたが、これはまぁしょうがない。

中之嶽神社への登坂中にザーザー降りになり、妙義山は一瞬たりとも見えなかった。下りも道路が滝のようになっていたのでおっかなびっくりで全然スピードが出せない。二度上峠からは浅間山が見えるはずだがこれも真っ白であった。

長野原と草津でコンビニ休憩を入れて野反湖へ。野反湖では雲を突き抜けてようやくスカッとした景色を拝めた。雨で予定からだいぶ遅れていて、明るい内に暮坂峠を通過したかったが暗くなってしまった。21時過ぎに四万の宿に到着。元々は近所の寿司屋で夕飯にしようと思っていたけど、雨とパワメのトラブルで間に合わないこと間違いなしだったので、草津のコンビニで買ってあったおにぎりで済ませた。

野反ダム – Wikipedia

ちなみに野反湖は信濃川水系らしい。てっきり利根川だと思っていたのだが、野反湖を眺めたときにこれはどこから川が流れ出ているのだろうと思ったら、北側にダムがあるらしい。学びがあった。ブルベであちこち行って湖を見るたび、これはどこから川が出て、どこに繋がっているのだろうというのが気になって仕方ない。

二日目は4時にスタートするつもりで起きたけど、外はザーザー降り。幸い5時には止みそうだったので一時間ほどゴロゴロして時間を潰した。ブレーキレバーがスカスカになってきたのでEQUALのブレーキキャリパーを調整してから出発。ポツポツ降っているぐらいなのでレインウェアなしで大丈夫なぐらい。

中之条のコンビニで一休みしてからロックハート城に向かっていると反射ベストの方とすれ違う。どうもRさくらの渋峠行きの参加者だったようだ。

水上のファミマ(北関東の際に立ち寄った)で休憩してこんろく峠までの食料を買っておく。なんせ長いし。片品のデイリーヤマザキ(北関東の際に立ち寄った)でまた休憩。こんろく峠も赤城山への登りも日陰が多くて助かる。赤城山なんて南側から登ると太陽にやられそうだが、北から登るので直射日光を浴びるということがなくて快適だった(登り自体はしんどいが)。

赤城山から下りてきてからのアップダウンが大変。からっ風街道、名前からしてろくなもんじゃないだろうなと思ったが、嫌な予感の通りであった。

まだ明るい内に草木橋に到着。あとは桐生まで。桐生駅前のホテルを予約してあったので駅の周辺で夕飯にしようと思っていたけど、駅前をうろうろしても何もないのな。一人だとこういう予習を全然やらないので結局コンビニ飯。

三日目は4時にリスタート。最終日は市街地の平坦路と登りが一つだけ。登りは蛇喰渓谷というらしい。一部急なところがあったけど全体的に緩やかな登りだった。下りは狭い上に道が荒れてるし、対向車も来るしでちょっとヒヤヒヤした。

9時半前に高崎駅に到着。10時14分に小田原行きがあるようのでそれに合わせて帰宅準備。スタート前日に登利平に行ったし、午後には雨が降る予報なのでさっさと帰る。高崎は武蔵小杉まで乗り換えなしで帰って来れるのでアクセスはいいな。宇都宮もだが。武蔵小杉に着いたらポツポツ来ていたので急いで帰った。

上毛三山、高崎を中心に三方を山に囲まれた群馬の地形と群馬から一歩も出ないテーマが合致したいいコースだった。ダメだと思ったら高崎方面に下ればいいだけでエスケープもしやすいし万人向けのSR600だと思う。

Super Randonnée 北関東

今年は早い時期から暑過ぎてBRMを走るのはもうしんどいので、自分で日程を選べるやつを走ろうと思い、6月はSR600の北関東を走ることにした。SR600はあんまり夜間走行をしたくないので夏場に走りたいところだが、かといって8月なんかに走ってしまうと下界で茹で上がってしまう(8月のSR600富士で完全に茹で上がった)。ので、時期的には6月の梅雨になる前が一番いいのではなかろうか。6月だと冬季閉鎖が解除されていない道もあるが、今年は坤六峠も関田峠も開通している。

朝5時スタートで初日は津南までの240km。二日目は渋川までの250km。最終日は120kmだけの計画。

初日は19時過ぎには津南に到着したので、夜間走行はほぼなし。今の時期だとまだ明るい。気温もそんなに上がらず快適な一日だった。序盤に金精峠まで行ってしまえば、坤六峠、三国峠とピークの標高が下がっていくのでメンタル的にもとても良い。また、三国峠や湯沢から十日町への峠越えはお馴染みのルートなので気楽である。町中で夕飯を食べてから綿屋旅館へ。

二日目は関田峠と渋峠があるのでちょっと早めに出発したけど、日中の気温が上がって関田峠以降がグダグダになってしまい、渋川に到着したのが22時前になってしまった。思ってたより遅くなった。榛名山を登る前で日が暮れてしまったのでこの日は夜間走行あり。

日頃の行いがよくなかったのか、渋峠の頂上付近だけ雲の中に入ってしまって真っ白なのが残念だった。あと、自分は体重もそこそこあるしクライマーではないのでやっぱり長野側の渋峠みたいな長い登りはあんまり好きではないですな。斜度があっても10kmぐらいまでの峠が続く方が取り組みやすい気がする。そういう意味でSR600京都みたいなのは結構好き。

最終日は17時までにゴールすればいいだけなので、渋川のホテルでは目覚ましをセットせずに起きた時間で決めようと思って寝たところ、前日と同様に3時半頃に目が覚めた。というわけで4時スタートにした。だらだら寝てルートインの朝食を食べてからでもよかったのだが、ブルベ中の睡眠はアドレナリンが出ているからなのか早めに目が覚めてしまう。最終日は横根高原だけなので日中の暑い時間は走らなくてもいい。足尾への道はお馴染みの道だし、粕尾峠も足尾300で通ったことがあるので道もわかる。11時過ぎに無事にゴールした。

せっかく森林公園に来たんだし一度登ってみたかった古賀志林道へトライ。なかなかに斜度がある登りだが、SR600を走ってきた後だと1kmの登りはあっという間だな。

宇都宮まで自走して着替えて餃子を食べてから帰宅。

20240507

日本だと梅雨前の5月〜6月にかけて400km、600kmを走るというブルベの季節感があるけど、会津若松600では今年はもう夏かと思うような天気で、今後これが常態化するようならそれも厳しいのではないか。先月の青梅300も4月にしては暑かった。会津若松600の完走で今年のSR分は走ったし、他にエントリーしているブルベもないし、今年の200〜600はもう終わりにしたい。あとは夏に北海道へ避暑に行く。フィリピン代表でLRM副会長のCarmelaさんからフィリピン勢を引き連れて北海道1000へ参加したいと相談を受けたので、フィリピン勢を出迎える前夜祭を開催したいと思います。

2024 BRM504 さくら600km 会津若松

BRM504さくら600会津若松 | Rさくら/R Sakura

北千住、自走で行ってもそんなに遠くないのでエントリー。都内縦断なので時間はかかる。BRM600を走るのはなんと一年半ぶり。

宿は郡山(280km)か会津若松(350km)の二択だが、自分は会津若松に宿を取って、350km、250kmで走る計画。プロフィールだけを見ると特に難しいコースではなさそうだが、はて。

鹿嶋のPC1に着く前になんかリアタイアが緩いなと思ったらスローパンクしていた。小さいホチキス針みたいなのがタイヤに刺さっているのを発見したので、原因を取り除いて無事に復活。しかしグラベルキング、本当によくパンクするな。まだ在庫2セットあるのだが。全部チューブレスだったら大丈夫だったであろうパンクだなと思うと、チューブレス運用の方が幸せではないかと思ってしまう。

PC2まではかとうさんと一緒だったが、自分は会津若松まで行きたいのでサクッと補給を済ませて出発。ここからは一人旅。

途中、矢祭のファミマで休憩を入れてから郡山のPCへ。久々にお会いするチクラレさんがいらっしゃったので一緒に御霊櫃峠へ向かう。峠の入り口でもう一人の参加者をキャッチして三人で喋りながら登った。ここは一人で夜に走るのは恐怖だと思う。PC名「御霊櫃峠のトイレ」ってそれはもう怪談の舞台じゃないですか。

チクラレさんも自分もノーガードで御霊櫃峠から下ったけどさすがに冷えたので二人とも猪苗代湖沿いを走る前に上着を着た。

会津若松の到着は23時半過ぎ。近くのコンビニで買い物をして駅前のホテルに到着したのが日付が変わる前。特に急ぐ用事もないので、明日の出発は6時頃でよかろうと思い、5時半にアラームをセットした。

Zzz…

で、予定通り6時頃に出発。

鶴ヶ城で写真を撮ったり他の参加者と喋ったりトイレに行ったりしているとぜっとさんカマノさん隊がやってきたのでここから同行。仮想クローズに対して1時間ぐらいの借金だったはず。

噂の塔のへつり。がっかりスポットだとは微塵も思いませんでした。思いませんでした。

ぜっとさんの調子がイマイチぽく、上三依から鬼怒川までの下りでもスピードが乗っていなかったので、先に下ってPCで待つ。が、待てども待てどもなかなか来ない。補給もトイレも済ませて出発できる準備を終えたところにカマノさんが到着。借金は会津若松からさらに増えて1時間半ほどになっているのでこれ以上待つと間に合わんかもなと思い、先に行かせていただくことに。

140kmで借金1時間半なら普通に返済できそうなものの、この日はずっと南風で向かい風。要求グロスが19km/h程度なので下り基調で風がなければなんてことはないのだが、向かい風で巡行が20km/hそこそこになってしまう。さらにGWの渋滞もあって全然進まない。焦る。

途中でキャッチした二人の方とパックで古河のPCに着いても20分ほどの借金生活。あと4時間で66kmほど。最後は都内の信号で時間がかかるしレシートをゲットする時間も考えるとあまり余裕がない。ウイダーインゼリーを流し込んですぐに出発。

PC出発後も渋滞に巻き込まれて焦るが、下ハン持って空気抵抗を減らしてなるべくスピードを落とさないように踏み続ける。要求グロスは時間が経てば下がっていきそうなものだけど、向かい風でスピードが乗らず全然下がらない。めちゃくちゃ焦る。

江戸川沿いでかとうさんをキャッチ、さらにもう一人のRaphaジャージの方をキャッチして三人のトレインになってようやくスピードが乗るようになった。自分がヘロヘロになってきた時にさっと前に出てくれたRaphaジャージの方には大感謝。江戸川沿いは信号もないし向かい風の中で25km/h程度を維持できたので一気に借金を返済できて、クローズまで残り1時間半ぐらいのところでようやく40時間内に間に合うと思えた。それまでは全然間に合う気がしなかった。

ゴールには21時半過ぎに到着。いやー疲れた。道中で借金抱え過ぎたのが原因だけど、こんなに疲れた600kmは初めてだ。江戸川沿いで一人だったら39時間55分とかだったと思う。

輪行で帰ろうかなと思ったけど、汗だくなので自重してえっちらおっちら自走で帰った。

605.2 km Ride Activity on May 4, 2024 by Masaru I on Strava

日光以降の心拍の上がりっぷりが今回の切羽詰まった状況を表しているな。

あと、ブルベは600kmが一番しんどくなったんじゃないかな。ブルベは長ければ長いほど要求される速度が低下していくので、長くなれば走り続ける時間は増えるけど、速度が要求されない分だけ楽になる。岡山1200だって制限時間を気にすることはなかったし、昨年の東京1900も制限時間を気にした瞬間は1ミリもなかった。ACPのルール改定(公開作業をToDoに入れたまま何ヶ月も放置していてごめんなさいという気持ち)で途中のコントロールの通過時刻を厳密にチェックしなくなったので、1000kmにおいても600kmまでは15km/hというのも厳密に判断されなくなった。全編を通しての要求が15km/hである600kmはしんどいと思う。ただ、今回自分でやってみて実感したけど、過剰に借金を抱えた状態はどうしても多少の無理をする必要があってリスクが増えるので、基本的にはクローズ時刻に沿って走るべきだろうなとも思う。